コンピュータウイルスやスパイウェアといった言葉と並んで「マルウェア」という単語を耳にしたことはないでしょうか?「マルウェア」は、「malicious software」の略で、意味は、「悪意のあるソフトウェア」というものです。「悪性のプログラム」とも訳されています。つまり、コンピュータウイルスやスパイウェアは「マルウェア」そのものです。
ところで、「トロイの木馬」という名前もウイルスの話題の中でよく聞く言葉だったりしませんか?
「トロイの木馬」の名はギリシャ神話に由来するものです。トロイア戦争でギリシャ軍がトロイ攻略のために“贈り物”と偽って贈った木馬の中にはたくさん兵士が潜んでいた!というあの神話のように、コンピュータの世界でいう「トロイの木馬」も“偽装された見た目で入り込み破壊する”ものなのです。
たとえばゲームのように見せかけてPCにインストールさせ、実行したら不正プログラムが働き、入り込んだPCから情報を勝手に持ち出したりもします。こんなに危険な「トロイの木馬」ですが、厳密には「ウイルス」には分類されてはいません。ウイルスの定義が「自分自身を増殖させる不正プログラム」となっていることから、悪さはウイルスと同等もしくはそれ以上であっても自分自身を増殖させないことから、定義上ウイルスには入れられてはいないのです。ウイルス=マルウェア、トロイの木馬=マルウェア、三段論法でいえばトロイの木馬=ウイルスとなりそうなものですが、定義上はイコールにならないようです。
ただ、こうした定義そのものは私たちにとってはさして重要ではないといえます。ウイルスもトロイの木馬も、自分のコンピュータやネットワークに入り込んでほしくないものという意味ではひとくくりにできますし、「トロイの木馬」とてウイルス対策をして私たちは感染を防いでいるのですから。